大分県の山間部、竹田市にあるゲストハウス。駅前の言う名前が示す通り、駅から橋を渡るとすぐ見えるような位置に建っている。ぶらぶらと市内を散歩するにはちょうど良い場所だ。
正面(2021/8 吉宮) | 共有スペース(2021/8 吉宮) | 個室(2021/8 吉宮) |
築80年以上経つ店舗建築を2017年までに改装したそうで、かなり手を入れられているが不思議となじんでいる。表から見ると小さな3階もあるが、建設時は何に使われていたのだろうか。ややアンバランスだが、それがこの建物の印象をより強いものにしている。
一階にはパン屋「かどパン」が営業しており、良い香りで充ちた店内は古い木材を使いながらおしゃれに仕上げた空間。
店舗部分は改装前にかなり手が入っていたようで、作り直しているのだろう。奥の宿泊者スペースはより古建築の雰囲気が出ている。
共有スペースが二つあり、手前は板張り、奥は和室で交流しやすい雰囲気になっている。庭沿いのサッシや板廊下を残してあるのは、古民家改修であることを思い出させる。
壁の装飾は、以前この建物にあったものを利用しているそうで、他にも古いもの探しが楽しくなる建物である。1階は奥に洗面とシャワー室、トイレがあり、庭を囲む細い廊下を通っていく。小さな敷地ながら、とても面白い利用がされていて、歩き回っていて飽きない。
二階に上がると、個室やドミトリーがある。大胆にも和室の天井と畳を取り払い、白いボックスを詰め込んである。程よく和の雰囲気が残ったドミトリーとして、けっこう居心地が良い。 また、ドミトリーは男女混合と女性専用があり、完全に区切られているため、安心である。
通りに面した三部屋は小さめの個室で、まるで古民家であることを忘れるかのような綺麗さである。
モーニングをつけることができるため、安心である。古い建物の良さを程々に残しつつ独自のセンスで新しく仕上げているこのゲストハウスは、初心者にも親しみやすい宿としておすすめしたい。
モーニング(2021/8 吉宮) | 中庭(2021/8 吉宮) | 共有スペース(2021/8 吉宮) |