天井についている細い棒。木の縁が削ってあったり、竹を使っていたりする。これがついていない天井もある。

ふすまや障子が通る溝、レール。すり減るからか、ここを踏んではいけないと云われている。

壁の表面に塗る白い材料。湿度調節ができ、抗菌性もある。もとは「石灰」と書いたが、訛ってしっくいになった。

床の間下の方にある、小さなふすまのついた物入れ。これも飾りで、ものを入れるのには適していないが、金庫が入っていることもある。

「宿坊」とは、寺院への参拝者向けに用意されている宿泊施設です。現在でも一般客を泊めないところが多く情報も出回りませんが、一部観光客受け入れをしているところがあり、精進料理が出てきたり「お勤め」の体験ができたりします。 もはや旅館以上のサービスを提供するところも出てきたため、線引きの難しいところです。 ときやどでは宿側が名乗った場合のみ付与しています。

格子に紙を張り、視界を遮る。もとは遮るもの全てを指したという。細い部材から構成されるが力がかかるため、高い技術が必要な建具である。

柱と梁でできた四角形の対角線に入れて、揺れを防止する材料。日本の伝統的建築とは根本的に地震対策が異なるため、古い建物に筋違を追加するのはあまり良くないとされる。

細い竹などを編んだ、透ける程度に密度の薄い扉。ほぼ丸見えだが、通気性に優れている。夏季は、まれに室内の扉をふすまから交換している宿もある。

「石造」とは、本来石を積み重ねて造ることをいいます。西洋ではごく一般的な建築法ですが、地震の多い日本ではほとんどが長持ちしません。地震に耐えられるよう改良された「木骨石造」はあるのですが、純粋な石造の建物は蔵程度でしょう。 ちなみにときやどに登録されている「石造」は、建物ではなくプールです。