畳<たたみ>日本固有の伝統的な床材。イ草を編んで作られる。京間と江戸間で寸法に違いがある。京間の方が広い。 奈良時代は、たためるほど薄かったが、次第に頑丈になったといわれる。角が四つ合わさらないように祝儀敷で配置することが一般的。
鉄筋コンクリート造<てっきんこんくりーとぞう>コンクリートは引っ張ると割れやすいため、鉄筋を入れて補強したものです。「RC造」とも言われています。現在では鉄筋による補強が一般的ですが、大正期は木筋、戦中戦後は竹筋によるRCも存在しましたが、今は効果的な鉄筋RCだけが使われます。「木筋コンクリート造」は、1軒のみの登録です。 木造だと思っていたら実は、ということもたまにあります。
鉄骨造<てっこつぞう>鉄骨を組んで構造を成立させる方法です。比較的新しい構法なのでときやどには登場しないと思っていたのですが、該当する宿が現れました。とはいっても、該当するのは名古屋のテレビ塔にできた高級ホテルで、本来の鉄骨とはちょっと意味合いが違います。はたして、あのタワーは何階建てなのでしょうか…?
特殊木造<とくしゅもくぞう>「特殊木造」という言葉は一般的ではないのですが、ときやどでは昭和初期の久米設計が施工した一部の木造建築を分類しています。梁や柱を細い複数の材で構成するという斬新な構法で、耐震性に優れているといわれています。 日本の組構造から脱しボルトナットをフル活用した構法ですが普及せず、現在ときやどでは2軒が該当するのみです。
土蔵造<どぞうづくり>「土蔵造」とは、漆喰などを塗って木を露出させないようにした構法を指します。構造的には木造なのですが、耐火性を特に重視した建築のみにみられるものです。 ほとんどは蔵に用いられますが、まれに旅館本体も土蔵造のことがあります。